望月先生のお話

コンタクトレンズの現状と目の健康を守る”定期検査”の重要性

コンタクトレンズは目にとって異物であり、使い方を間違えると大変な事故につながる高度管理医療機器となっています。
本日はコンタクトレンズの定期検査の重要性について、解説していきます。

はじめに

日本にコンタクトレンズが導入されて以来約60年が経ち、その間にレンズの素材、洗浄の仕方、装用者の低年齢化など、コンタクトレンズを取り巻く環境は大きく変化してきました。レンズの種類も以前と比べ、随分増えています。
コンタクトレンズ装用者には、守らなければならないルールがあります。特に、使い捨てレンズや頻回交換レンズ装用者では、ルールを守らないと重篤な眼障害を起こす危険性が高く、石川県の調査では、コンタクトレンズ装用者に発症した眼障害の66%以上が不適切な使用(就寝時装用、洗浄ミス、期間を守らない)により眼障害を起こしています。
利便性や安価なコンタクトレンズを求めるあまり、インターネット通販を利用される方もいますが、トラブルも少なくありません。

コンタクトレンズ検査は医療である

コンタクトレンズ診療は医療行為であるにもかかわらず、処方せんが無くてもコンタクトレンズを購入できたり、インターネットで購入できるのは、アジア地域では日本だけです。
以前、コンタクトレンズによるトラブル発生が多かったために、お隣りの韓国や台湾では、診察を受けないと購入できませんし、またインターネットでコンタクトレンズは購入できません。

厚労省医薬・生活衛生局長からの通達

平成29年9月26日 知事へ通達
↓↓↓
コンタクトレンズ販売業者がコンタクトレンズ装用者に対して、以下の通知義務があります。
①受診状況確認
②医師の指示に基づく販売
③「処方せん不要」「検査不要」は不適切

インターネット購入の落とし穴

1.ネットで購入できるコンタクトレンズは厚生労働省が全てチェックしているわけはありません

2.品質に問題のあるコンタクトレンズが、出回っている可能性は十分あります。

3.初めてコンタクトレンズを装用するときに眼科で処方・指導するが、その後インターネット通販で購入した場合、度数変化しても気づかない場合が多いです

4.処方せんを希望されても、希望するテストレンズが受診した眼科医療機関になければ処方せんを渡すことはできません。ご注意下さい。

コンタクトレンズによる眼障害

眼障害の原因

1.ユーザー側の問題(自分の取り扱いの間違い)
 ①長時間の装用や就寝時装用
 ②使用期限を超えた使用
 ③不適切な洗浄・消毒
 ④定期検査を受けていない
 ⑤痛いのを我慢して装用

2.コンタクトレンズ側の問題(コンタクトレンズの質が悪い)
 ①汚れやすい
 ②酸素透過性が低い
 ③色素が露出 (カラーレンズの場合)

眼障害の種類

①過矯正、初期老視→眼精疲労
②ドライアイ→視力不安定、固着
③角結膜障害→1)角膜浸潤・潰瘍
       2)アレルギー結膜炎
       3)角膜内皮減少

コンタクトレンズを装用している高校生への調査(石川県内)

<最近1年間で目の調子が悪くなりましたか?>
最近1年間で目の調子が悪くなりましたか?

<調子が悪くなった原因は何ですか?>
調子が悪くなった原因は何ですか?

<目の調子が悪くなった時どうしましたか?>

コンタクトレンズで最も怖い眼障害(角膜浸潤・潰瘍)

角膜浸潤・潰瘍

<症状>
角膜に傷ができて、角膜上皮および実質に炎症を起こしている状態
<原因>
・長時間装用
・就寝時装用
・洗浄消毒不良

コンタクトレンズによる重症感染症

コンタクトレンズの取り扱いを安易に考えていると突然、重症な感染症が発生し、眼痛や急激な視力低下を生じることがあります。場合によっては角膜移植したり、失明した人もいますので取り扱いには十分注意し、少しでも異常を感じたら眼科を受診しましょう。

症例①緑膿菌りょうくのうきんによる角膜潰瘍かくまくかいよう(18歳女性)

2ウィークタイプのソフトレンズを装用しており、前日より左眼痛を訴えて来院しました。
使用期間の2週間は守っていましたが、レンズケースの洗浄や交換はしていませんでした。

角膜潰瘍角膜中央部に潰瘍
(金沢大学小林顕先生提供)

左矯正視力は手動弁
(目の前で手が動くのが見える程度の見え方)

治療後も視力は0.1までしか改善しませんでした

症例②アカントアメーバ角膜炎かくまくえん(52歳男性)

もともと円錐角膜があり、ハードレンズを装用していました。
一週間前より右眼痛があり、来院しました。
初診時、視力は0.2でした。

輪状潰瘍
輪状潰瘍

治療後
治療後、角膜の中央に混濁

全層角膜移植後
全層角膜移植後
矯正視力は0.9まで改善
(金沢大学小林顕先生提供)

カラーレンズの現状

平成26年5月の国民生活センターの公表によると東アジア系のカラーレンズの中には、質的に粗悪なレンズが出回っていることが判明しました。それらのレンズは短時間の使用なら問題はないかもしれませんが、長時間装用や就寝時装用などでトラブルが多発しています。また、現在カラーレンズは400種類以上出回っています。安全なカラーレンズは眼科隣接店でも求められますので、眼科検査を受けてから購入しましょう。

カラーレンズ内面を綿棒でこすった写真

粗悪なカラーレンズの一例丸で囲った場所が綿棒でこすって色落ちした部分です。雑貨店やネット販売のカラーレンズで色落ちがみられました。
(粗悪なカラーレンズの一例)

コンタクトレンズを2枚重ねで利用

17歳の女子高校生が透明のソフトレンズの上にカラーレンズを重ねて使用していた例です。角膜が酸素不足になり角膜上にキズ(角膜浸潤)が発見されました。

カラーレンズ装用率の比較

カラーレンズ装用率の比較
都会も地方も、中高校生でカラーレンズをしたことがある生徒の比率は、ほぼ同様でした。

さいごに

コンタクトレンズ装用者にとって、かかりつけの眼科医療機関を持つことは大変重要なことで、自分の目を大切にし、一生見える状態を保つためには、身近な眼科医が必要です。
私達は、眼科医療機関で定期的に検査を受けれるように、眼障害が少しでも減るように、願っております。

コンタクトレンズによる眼障害を防ぐための啓発パンフレットは、「日本コンタクトレンズ協会」や「日本学校保健会」などのホームページからアクセスできます。是非ご利用下さい。

日本コンタクトレンズ協会

日本学校保健会(学校生活とコンタクトレンズ)

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